久しぶりのブログ…忙しくてほったらかしで申し訳ございません。
現在、出雲地方は台風接近で大荒れとなっております、皆様ご用心ください。
三重県いなべで開催されたオレンジフィスティバルの前日、10月10日に開催されたディーラー向けのRC125とRC390の商品説明会&試乗会に行ってまいりました。
すでにメディア向けの試乗会は終了しておりますので雑誌等でインプレッションが掲載されております。
メディア向けの試乗会の方は、レーシングコースを使った試乗会でしたが今回のディーラー向け試乗会は一般道を使った試乗会です、サーキットユース希望の方は各雑誌のベタ褒め記事を参考にされたら良いかと思います。
まずはスモールDukeシリーズとの違いから。
KTMでRCと言うからにはレーシングコンセプトって事です、RC8RをトップモデルとしたスモールRCです。
空力に優れたフルカウルがまずはDukeとは大きな違いとなります…見りゃわかりますが。
最近のバイクはカウル付けると、あれに似てる、な~んかあれっぽい、と没個性になるものが多いですが、こいつは独特です。
昨年末だったか最初に見た時は、こりゃ好き嫌いの別れそうなデザインだなと思いましたが、今回見たらそうでも無いなと…いやかなりカッコ良いです。
ハンドルはセパレートになりアプリリアのRS4と同じ手法のトップブリッジから生えた様なスタイルとなります、調整出来ないと言ったデメリットが生じますが、低過ぎず高過ぎず楽なポジションでハンドルの垂れ角も絞り角も適切です。
RC125はバーエンド無し、RC390はバーエンド付です。
グリップのデザインもDukeとは異なり、たぶん専用設計です、ワイヤリング用と見られる溝つきです。
また外装デザインの話となりますが、カウルはスクリーン・アッパーカウル・サイドパネル・アンダーカウルと言ったように大きく分かれます。
スクリーンは、なんと左右のナックル部分、と言うかアッパーカウルの大部分を覆う大きなタイプです、内側が汚れた時の掃除は大変そうです…
マフラー出口まで覆ったアンダーカウルがカッコよろしいです、Dukeと同じく390はマフラー出口にパイプが付きます。
ヘッドライトはプロジェクターの2眼タイプ、ライトの下カウルの最先端にLEDのスモールランプが付きます。
フロントのウインカーは後方視界の良いカウルについたミラーのステー部分に付きます、390で車検が心配になるくらい小型の高照度LEDです、この場所なら立ちごけでミラーと一緒にウインカーまで割れちゃったってトラブルが減ると思います。
フロントフェンダーからタンクシートカウル、インナーリヤフェンダ-まで全て専用デザイン、Dukeと共通部品はありません、取り付ける母体には共通品が多いので部品によっては流用は可能かと思います。
テールランプはRC8Rのテイストを感じさせるLEDを使用した特徴的なデザインです。
中央縦長のテールライト部分は少しラウンド状に出っ張り、横からも視認できます。
ストップランプはその左右に縦列に光ります、綺麗や~。
リヤウインカーはDukeと共通と思いきや、新デザインでした。
リヤシートはシングルシート風にデザインされたシートカウル風の物体そのものがシートです。
そのシート下の左右の窪みがグラブバー代わり、タンデムベルトは無くても車検OK!
Dukeでは390だけオレンジフレームにオレンジホイールでしたが、RCでは125も390も同じ色です。
シートレールはDukeと違って露わになりトラス状にデザインされてます。
ボディーカラーはRC390がホワイト、RC125がブラックと1モデル1色となっています。
ハンドルが低くなりタンクも長く乗車位置が少し後ろになりステップも後ろに下がりました。
Dukeもハンドルの高さから考えるとかなりバックステップでしたが、それよりもう2~3センチ後ろに下がったように思います。
とても自然な位置で何よりヒールガードがしっかりしたのが嬉しい。
タンデムステップはアルミ製のホルダーでステップを畳むとプレート面と面が合うデザインです、畳んだ時もう少し一体感が出るとオ~って感じでしたが・・・・ちょっと惜しい
タンクの前部分はキーで簡単に外せるようになっています、開けるとバッテリーボックスになっています、あとヒューズやリレーなどの電装品もここでアクセスできます。
燃料タンクの容量はDukeより1リットル減の10リットルとなってます、エンジン等に変更が有りませんので一般道を使ったツーリングですとDukeの方がカウルが無い分車重も軽く(390Duke=139㎏ RC390=147㎏)燃費が良いかもしれませんので無給油でより遠くまで行けるかもしれません、高速道路では空気抵抗の少ないRCの方が、かえって遠くまで走れるかもしれませんね。
ライダーシートを外すとこんな感じ、前側がエアークリーナーボックス、テールカウル風タンデムシートはネジ止めとなっています。
小物入れとしては、エアークリーナボックス後ろのボックスだけとなります。
車載工具が多分ここに入ると思いますので、小物入れに期待はしないほうが良いです、また荷物の積載性もあまり良くないように思います。
ただしKTMのすばらしさの一つである豊富なオプション品に専用のバック類がラインナップされていますのでご心配なく。
フレーム番号もここに有ります、ナンバー登録の時フレーム番号の石刷り等が必要になるけどやり易くて良いな~
ということで…試乗インプレ
まず乗ったのはRC390。
Dukeに比べ少しキャスターが立ってるって事と,ポジションの違いによるハンドリングにどんな影響があるか確かめようと走りだしたら思ってたより立ちが強い。
車重の軽さからくるヒラヒラ感は有りますが、狭くなったハンドル幅のせいかフロント荷重の増加のせいか安定性がすごく増した印象です。
コーナリング時も欲しいバンク角でスッと安定する感じ。
今回タイヤが標準のメッツラーのM5からM7に変えて有り、よりに増して不安無し、ガンガン行けます。
エンジンのパワー感にDukeと大きな違いは感じませんでしたが特性はRCの方がマッチング良いように感じます。
昔カリカリのグース350やSRX6でサーキット走ってた事ありますが、たぶんRCの方が速いし快適で安全ですね (笑)
RC125の方は流石にエンジンパワーは125㏄、スロットル全開全開です。
使い切った~って感じです、エンジンパワーに車体が勝ってる乗り物は気持ちよく征服感を味わえます。
純粋にサーキットやワインディングを楽しむ、または高速道路を使ったツーリングが多いならRCシリーズ。
街中で多目的にイージーに速く楽しく乗るならDukeシリーズをお勧めします。
排気量的には私ならRC390、125㏄であればDukeにしますね。
RC200も半年遅れでラインナップされると思いますので、こちらも興味ありますがRCは390がベストではないでしょうか。
下は翌日のオレンジフィステバルでの展示車両。
KTM神戸さんが制作中のRC8Rバーハンドル仕様!跨いでみました、これは有りですね!デザインも崩さずばっちりです。手前の男前がKTM中野の丹生谷社長、奥の一癖有りそうに見えて実は無い、とっても優しいKTM神戸の山鹿社長です。
おまけ
KTM神戸さんが持ち込んでた390Dukeのローダウン仕様に試乗しました。
両足べったりどころか膝が曲がる、サスセッティングもしっかり見直してあり単に低くしたってのとは訳が違います。
ローダウンによるネガは、ほぼ摘み取ってあります、少なくなったサスストロークの中でしっかり仕事させてます、問題が有るとすれば少なくなったバンク角くらいでしょうか、街中での普通の走行では問題なしですけどね、試乗中も結構ハイスピードでコーナー曲がってましたけど、かすりもしなかったです。