KTM 2014モデル1290 SuperDuke Rのご紹介

1290Super Duke R

 すでに東京モーターショーで日本デビューしてますので、ご覧になった方も多数いらっしゃると思います。

私もやっと、先日のKTMディーラー会議で現物を拝見しました。

 

 1290 SuperDukeR やはり実物は良いですね!存在感が有ります!迫力あります!カッコ良いです!

大きく見えるのにコンパクトです。

 当日には販売価格やスペックなども公表されましたが、Web公開は禁止との事で内緒にしてましたが、KTMの公式サイトで発表になりました。

1290 SuperDukeR メーカー希望小売価格 (本体価格:消費税込) 1,850,000円

 2014年はユーロ高により各メーカーが値上げを目論む中、とても頑張った値付けだと思います。

去年の頃から2割近くユーロが上がってるらしいので旧価格があるとすれば150万円くらいの値付けでしょうか?

 まぁそんな計算は成り立ちませんし、KTMさんの来年の値上げは他メーカーに比べてもかなり押さえた価格となりそうです、頑張ってます。

 と書いてる最中にMVさんの所の来年の価格改定情報が送ってきました、MVさんの涙の出るような努力が伺えます。

 跨ってみましたがシートはさほど高く有りません、足付きは標準的なところでしょうか?決して低くは有りませんけど不安はまったく有りません。

 跨った事を先に書いちゃいましたが、まず最初に驚いたのは車体の軽さ!

 ガソリンは入ってない可能性がありますが、見た目の迫力からはマジで拍子抜けするほど軽いです。

半乾燥重量で189㎏と公表されてます、もちろん1300㏄、180馬力のマシンにしては充分軽い重量ですが、起こした感じは、もう20㎏くらい軽い感じです・・・・うーん伝わりづらいデスね、ぶっちゃけ690とあまり変わらない感じです。

 前後サスは、もちろんグループ会社のWPです。

やはり車体周りでの要的なパーツですので、車体設計にあたりグループ会社に高級サスメーカーがあるのはメリットが大きいですね!

 

 普通では手に入りにくいサスペンションの内部パーツが通常の部品として手に入るのも嬉しい限りです。


以前もありましたが、フロントフォークのオレンジカラーダストシールがカッコ良いですね~!

 フロントのWP製倒立サスペンションは、48㎜のインナーチューブ径、右側が伸び左側が圧側とダンパー調整が可能なセパレートファンクションタイプです。

 

 サスペンションの剛性が上がったことで、最近は左右で別の仕事をさせる、この手のタイプが増えてきました。

たしか一番最初に始めたのはWPだったと思います、バイクに跨ったまま伸圧の調整が出来るのが凄く便利です。

 

リヤサスペンションもフルアジャスタブルです、プリロードアジャスターナットはポリアミド製、いわゆる樹脂製。

メリットについては良く分かりませんがオレンジで洒落てます(笑)

1290

 KTMで初の片持ちスイングアームです、結構ごついです。

センター穴の内径は、iPhoneアプリでざっと測ったら28から30㎜の間くらい、とすればトライアンフかホンダ用の方持ちスタンドが使える気がします。

 

 アルミダイキャスト製のリヤホイールは、6.00の17インチ、タイヤは190サイズのダンロップでした。

 ショーモデルであった様な、派手なカラーでは有りませんが黒ホイールも精悍でしまって見えます。

 でもオレンジとホワイトのツートンホイールも魅力的!まぁ塗れば良いだけの話ですが。

 ブレーキキャリパーはフロントと同じくブレンボ製。

 

 リヤハブの構造は他メーカーの物と同じような構造です。

スプロケットの取り付け穴は6穴となりますのでMV用は使えません、ドカ用で6穴がありますが使えるか不明です。


 エンジンは4バルブ75度Vツイン、KTMには一種類しかないビックツイン、いわゆるLC8エンジンです。

 RC8Rの約1195㏄からボア・ストロークともに拡大し約1300㏄となり、KTMでは最大の排気量となります。

 馬力は一気に180PSまで行っちゃいました(本国)!WIN THE BEASTはだてじゃないです。

 

 ツインプラグのダブルイグニッションにライドバイワイヤーのスロットル、PASCスリッパークラッチの装備や3モードのトラクションコントロールなど最新のエンジンマネージメント、オイル潤滑は3ポンプのドライサンプでエンジン全高をおさえた設計は今までの通リです。

 

RC8Rにも付いてましたが、エンジン右側の前シリンダー横に見える黒く四角柱のボックスはオイルクーラーです。

いつの頃からか私のイメージに有るピストンから、どんどん形が変わってきましたが、この薄くてカットモデルの様な円盤が1290のピストンです。

 

ピストンはRC8Rから直径は大きくなったにもかかわらず、驚く事に40gも軽くなってます、990SuperDukuとほぼ同じ重さ。

コンロッドにいたってはRC8Rも充分軽くて強かったのですが、より耐久強度を上げたにもかかわらず重量は軽くなっています、それこそ990と比べると50g以上軽いです。

ビックツインにしちゃ良く回るエンジンなのはこのあたりが理由のひとつでしょうね。

大容量のラウンド型のラジエーターは、どんな理由か分かりませんが、冷却ファンが右側に縦に2連で付いてます。

どちらのファンもフードが付いてますが下側はより深くフードが付いてます。

で、右側はと言うとホーンが付いてます(笑)

 

色々やってみたらこれが一番効率が良かったんでしょうね。


かなり気に入ったモデルですので長文になってます(^_^;)

アンダーブラケット下側にWP製のステアリングダンパーが付きます。

たぶんアルミボディー製。

調整は無かったように思います・・・現地ではそこまで気が回りませんでした、あとからあれ?どうだったかな?見たいな感じでゴメンなさい。

 

取り付けボルトはスモールDuke以外のKTMで良く使われるトルクスと六角頭のコンビネーションなボルトです。

おかげでヘキサゴンはほとんど使われていません。

 

1290は確認してませんが、690Dukeの場合、充実した車載工具セットには六角キーレンチは入ってませんでした、栓抜きは入ってますが(笑)

ちなみに下の写真が690DukeR用の車載工具です。

 電子制御系の話が少し前にちょっと出ましたが、このとんでもないパフォーマンスのバイクを誰でも安全に楽しく乗れるように野獣BEASTを調教しているのが、BOSH製コンバインドABS+トラクションコントロールとなります。

 アドベンチャーで装着された技術と基本的には同じかと思いますが、よりスポーティーな振り方をしているのは間違いないと思います。

 あまり詳しく書くと、すっごく長くなるので簡単に・・・アプリリアのRSV4でも使用していますが3次元ヨーセンサーを搭載することで、バンク角や加速度など車体がどのような状態かを常に把握する事で、最適なトラクションコントロールやABSのコントロールをやっちゃう優れたシステムです。

ライダーが楽しんでいる事には水を差さず、予想を超えた範囲ではしっかりライダーをサポートする、良く出来た保険のようなシステムです。

 YouTube等で見られた方もいらっしゃると思いますが、ウィリーやジャックナイフ、パワースライドもやろうと思えば出来るシステムです、出来ない人が出来るシステムでは有りませんが、したくも無い時に、ならない様にするシステムです。

 

アドベンチャーと共通であろう左側のスイッチで走行中もコントロールできます。

 

おまけ

 

 こちらの写真は東京モーターショーです。

写ってるKTMブースのコンパニオン・・・・・KTMのスタッフが言うに、かわいくってやばかったそうです。

 

性格も、とっても良くて大人気だったそうな・・・・・・行きゃよかった俺(ToT)/~~~

 

 

こちらの1290Dukeモデル情報もご覧下さい